※天然灰汁発酵建てという技法は古来より日本に伝わる技法で作業工程は工房(職人)によって多少異なります。
木灰を熱湯で良く攪拌して灰が沈殿した後の上水が灰汁(あく)です。
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徳島で焼かれた大谷焼き(藍染用の甕の生産地として知られる)一石五斗(約270ℓ)の
甕の中に一年間寝かせたすくも藍を半俵入れ、灰汁と熱湯を甕の半分まで入れます。
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そして藍がアルカリになじむように攪拌します。
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藍がアルカリになじんだところで石灰と日本酒を入れます(元石)
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これで藍の発酵が始まります。
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一日数回定期的に酸素に触れるように液を攪拌します。発酵が進むと液面に泡のような物ができます。(藍の華)
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再び石灰をいれます。(中石)
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更に一日数回攪拌してゆくと、当初黒っぽかった藍の華が紫紺色に変化してゆきます。
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灰汁を甕の残り半分入れていきます。
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石灰を入れます(止石)
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最後に小麦の皮である麩(ふすま)を煮込んだものを入れて一日寝かせた後液が使用できるようになります。

